「友だち欲しいです。でも作り方がわからないんです」



先日、そうおっしゃるクライエントさんに

「子どもたちが砂遊びしてる感じ、想像できますか?」

とお話ししました。



砂場の子どもたちは、お互いの名前や家を知らなくても、シャベルやバケツを貸借りして、一緒に山を作ったり穴を掘ったりして遊べます。
(ん?いまは違うのかしら…??)



子どもながらに、なんとなく気が合うというのをやりとりしてる間に感じて、次第に「また遊ぼうねー」「今度いつ遊ぶ?」となっていく。




これ、べつに砂遊びに限ったことではないのですが、私はよくこのことを

「お砂場効果」

と言って、クライエントさんにお伝えしています。





カウンセリングに来てくださるクライエントさんには、「孤独感」を抱えていらっしゃる方が少なくありません。

長年学んできた選択理論心理学の中では、愛・所属の欲求が上手に満たされていないことが多くの症状の背後にあるとグラッサー博士は教えていますし、

また、ポジティブ心理学の研究からも「つながり」は幸せな人と不幸な人を分けるとても大きな違いだということが分かっています。


孤独からの回復は、誰に取っても重要な要素です。


いま持っている人間関係を回復するということも大事な視点ですが、一方で、新しい人間関係を持つ&育てるということも、孤独感から脱出するアプローチとなります。





きっと多くの人がこれまでの友人関係を振り返ると・・・

まず先に【楽しいと感じることや好きなもの】があって

それを【共有できる】人とつながった

というのがスタンダードなのではないでしょうか?


「はじめまして。〇〇と申します。(あなたがどういう人か知らないのですが)ぜひ友だちになってください」などと言ってスタートする友人関係は無い!

・・・とは言い切れないけど、とても稀有でしょ?^^;




内側から起こる「興味関心や好奇心」(←これ内発的モチベーション)を満たそうと行動してるうちに、それを共有する(良い)機会が(たまたま)訪れて、そこからつながりがだんだん濃くなったり、さらに関係が広がったりする。



学校の部活、趣味のグループ、資格取得の講座のメンバー、何かのファンクラブ…。

いずれも自分が関心を持っている対象について一緒に行動したり、気持ちを分かち合える人と出会うことになります。


子どもの時って、
_たまたま家が近かった
_たまたま席が隣になった
_たまたまクラスの出席番号が前後だった
・・・みたいな偶然によって友だちが決まってしまうように感じるのかもしれません。

でも、大人になってからの友だちは、自分の内発的モチベーションによって「主体的に作れる」ものだと思います。


いま私自身も、いくつかの組織や団体に所属していますが、あるテーマについて(ウェルビーイングとかライフオーガナイズとかズンバとか?笑)同じ興味や関心を持っている人とのつながりはとても楽しいものですし、そこで「何を話したらいいんだろう?」と話題に困るようなことは起こりません。
(・・・どころか、だいたいいつも時間が足りないっていう集いが多い^^;)




もちろん中には、出だしが「自分の好きや好奇心」ではなくて、「(イヤイヤ)課せられた役割やプロジェクト」に偶然集められたメンバーが、後に親友のようになるというのもあります。

その場合は、楽しみ以上に【辛い試練や苦難をどう乗り越えたか】を【共有できる関係】になったのでしょう。

楽しみと苦しみの両者を共有すると、さらに強固な関係に育ちますから…^^


ただ、最初から「試練や苦難」(だけ)を目当てに集まるつながりは考えにくい(っていうかコワイ^^;)ので、やはり、

友人関係の種を蒔く(友だちを作りたい)なら
【楽しみや好きなもの】を活用してみることが大事!

なのではないかと思います。


(ここでね…「好きなものって特にないんです…」という人も多いんですけどね^^;
そんな大それた趣味じゃなくて、小さな好奇心でいいんですよ・・・っとその話はまた別の機会に。)



ということで、

あなたの砂場はどこですか?

↑ちょっと みみちゃん風にしてみた(笑)


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